ここ数年伽羅の入荷量が大幅に減少し、中でも極上の伽羅は色々な入手ルートで探しても見当たらなくなってきております。ご寺院向けに営業をしている店舗でも、カタログやホームページに、白檀や沈香の掲載はあっても伽羅はごく僅かになっていたり、掲載そのものを取り止めている店舗がございます。伽羅を販売している店舗のコメントでは、「現状で販売できる最後伽羅」とか「市場に出回っている中で最高の伽羅」など基準が不透明な表記をよく見かけます。 世間の噂では、伽羅は無くなってしまう?とか高価すぎて買えなくなる!などと言われているようですが、それはあまりにも極端な話(極上品は別)ではないかと個人的には思っています。 四徳では4年前まで、伽羅の原木で携帯電話用のストラップを制作し販売しておりました。それらのストラップはとても好評でしたが、ストラップにする大きさの伽羅の在庫が無くなってしまい、今では販売を取り止めている状態です。 お客様のご依頼を受け伽羅原木 (20g以上200g以下のご要望が多い)は、ここ数年入荷しては売り切れということの繰り返しで、四徳のカタログやホームページには掲載をしておりません。
四徳では伽羅は刻み、小割、角割などを通常販売しておりますが、仕入価格の高騰や入荷の減少に伴い在庫が減ってまいりました。 最近、不景気にもかかわらず? 伽羅入りの高級線香の売り上げが伸びております。購入理由をお尋ねますと、「伽羅が以前に比べ高価になったので伽羅入りの線香を炷く」と言われる方がおられます。 また、以前から伽羅入りの線香をお求めいただいている方の中には、「同じ線香でも香りが変わったような気がする」とおっしゃる方もおられます。 実際に線香メーカーの方々に香りの件をお聞きすると、「そんなはずはありません」とか「香木を含めた原材料の内容の変化よって香りも変わる可能性はあります」などと回答がございました。「香りを含め同じ品質の線香は作れなくなった」と判断され、伽羅入りの高級線香の一部に限り、製造を取り止めた線香メーカーもございます。
その昔、「金一匁、伽羅一匁」、などと言われておりましたが、現在の伽羅の相場は金と同等ではなく、金の数倍になっております。ともあれ、伽羅に限らず香木は需要のある限り、価値は今後も上がり続けるのではないでしょうか? 石川公生
